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わたしにとっての戒め

わたしが初めてギャンブルと名のつくものをしたのは、18才のときでした。
まだ今のようにおしゃれなお店などなく、
女一人ではちょっと入りにくかった時代のパチンコ。

付き合い始めたばかりの今の夫に、
パチンコ屋さんに行ってみたいと話したのがきっかけで、
初めて入ってみたんです。
夫のほうは、幼い頃からパチンコ屋さんには出入りしていて、
慣れたものだったので、
わたしも安心感がありました。

    初めて足を踏み入れたパチンコ屋さんは、
    耳がおかしくなってしまうくらい音がすごくて、
    それだけで三半規管がくらくら。
    でも、それ以上にパチンコに魅力があり、没頭してしまいました。

    あまりお金を持っていなかったので、一人500円だけ、と決めて、
    玉を購入したので、夫はすぐになくなってしまいました。
    ところがわたしはいきなりフィーバーが何度もかかり、
    500円分の玉が一気に増えました。
    それからしばらく打ち続けていると、またフィーバー。
    何度かかったか分からないくらい、フィーバーでした。

    夫はもう自分のゲームはやめていて、
    わたしの横に座って、あふれる玉をケースに入れてくれたり、
    足りなくなったら補充してくれたり。
    まるでわたしの助手のようにてきぱきと動いてくれました。
    わたしはただただ、目の前のパチンコ台とにらめっこして、
    打ち続けるだけ。
    もう夫がいることも忘れていました。

    「もう、そろそろいいんじゃない?」
    夫のそんな声にやっと我に返り、気づいてみると、夕方。
    入店したのは朝だったので、飲まず食わずで何時間も没頭していたことになります。

    帰りは、初めての戦利品のお菓子を、
    夫もわたしも二人がかりで、両手いっぱいに抱え、
    夕焼けを見ながら家路へと向かいました。

    とても楽しかったけれど、これはきっと初めてだったからだろうと思いました。
    そして、横で一緒に何時間も付き合ってくれた夫にも、
    とても悪かったと思いました。
    パチンコは、それ以来もすることはありますが、
    楽しみとして、夫と話をしながらすることにしています。
    この大勝ちは、わたしにとっての戒めでした。

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